私のポリシーは仕事にたいして、固定観念を持たないことです。
モノクロをカラーにする技術を開発するにあたっても、100人中100人までが、不可能だという固定観念をもっていました。
42年間の写真製版のかたわら、20年前のアナログ時代に電子特殊マスキング法に成功、モノクロをカラーに発色させる方法を考案し、神戸新聞等々印刷紙業新聞で掲載され、朝日テレビ『モーニングショウ』にも採り上げられたりしました。途切れもなく日本全国からの依頼者もあり、出来映えを見られて大変喜ばれていますが、この発色方法も限界があり、完璧をもとめるあまり益々技術的に深みにはまる現状であります。
例えば現代では快適に利用できる飛行機ですが、100年以上前にレオナルド・ダヴィンチをはじめ、いろんな人が、設計図を書いたりして試行錯誤を繰り返しました。実際パリの橋の上から、人間は飛べるはずだと、羽根をつけて飛んで亡くなった人もいるほどです。
まるで私の技術も自分に羽根をつけて飛んでいるような、幼稚な状態に近いものかもしれません。
空を飛ぶ夢をおいかけて活動した、ライト兄弟のような存在が日本にもいたということです。様々な人の色んな研究により100年以上の年月が過ぎて、現在があるのです。
そうした技術の進歩を自問自答しながら私は現在も、固定観念にとらわれず、試行錯誤をくりかえしています。エックス光線、レーザー光線、可視光線、その他諸々の開発につながる材料をさがして、日々精進しています。
日の下に新しいものはなしと言うことわざがあるように、恒に夢とロマンを求め、暗黒の宇宙にも、あくなき色彩をもとめて!
平成21年5月1日 代表取締役 横山 稔 |